「ノルウェージャンフォレストキャットに、そもそもシャンプーは必要?」
「巷では『月1回』と聞くけれど、本当の頻度は?」
ノルウェージャンのシャンプーには、こうした「謎」が多くあります。
いざ挑戦してみても、ノルウェージャンは他の長毛種とも違う、水を弾く「ダブルコート」の持ち主です。
「洗い方」も独特で、「乾かし方」も時間がかかる…。
「シャンプーはとにかく大変!」という問題に直面し、心が折れそうになっていませんか?
この記事は、そんなノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーに関する「謎」と「問題」のすべてを解決する「完全ガイド」です。
ノルウェージャンフォレストキャット特有の「ダブルコート」の特性を踏まえ、「本当に必要な頻度」から「失敗しない手順」、そして多くの飼い主さんが直面する「乾燥のコツ」まで、徹底解説します。
- ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーが「時々」必要な本当の理由
- 「月1回」はウソ?年齢や季節別の最適な頻度
- ダブルコート特有の「大変さ」と、最大の難関「乾燥」を克服する秘訣
- 失敗しないための「準備」「しつけ」「手順」のすべて
- 子猫・シニア猫のシャンプーで注意すべきこと
- まんたブログが選ぶおすすめシャンプー
- どうしても無理な場合の「代替案」
ノルウェージャンフォレストキャットにシャンプーは必要?不要?

「そもそもNFCにシャンプーは必要なのか?」
これは、多くの飼い主さんが最初に抱く、最も根本的な疑問です。
結論から言うと、ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーは「基本的には不要」だけど、「時々必要」です。
しかし、これは「まったく洗わなくていい」という意味ではありません。
その理由を詳しく解説します。
猫は清潔な動物。セルフグルーミングで十分

猫は非常にきれい好きな動物です。
起きている時間の約3割をセルフグルーミング(毛づくろい)に費やしていると言われるほどで、ザラザラした突起がある舌をブラシのように使い、被毛の汚れや抜け毛を自分で器用に取り除いています。
健康な猫であれば、このセルフグルーミングのおかげで体臭もほとんどなく、人間のように定期的にお風呂に入れる必要は全くありません。
ルカグルーミング(毛づくろい)がお風呂に入る、みたいなものなんだニャー
ノルウェージャンフォレストキャットに「時々」シャンプーが必要な3つの本当の理由



「基本的には不要」なのに、時々シャンプーが必要なのはなぜ?
ノルウェージャンフォレストキャットのような長毛種、特に高密度な「ダブルコート」を持つ猫種には、セルフグルーミングだけではカバーしきれない、「シャンプーが必要」となる特有の理由が3つあります。
- ダブルコート特有の「皮脂汚れ」の蓄積
- ノルウェージャンの毛は、水を弾く「オーバーコート」と、綿毛のような「アンダーコート」の二重構造です。
高密度な被毛の根元は、猫自身の舌が届きにくく、通気性も悪いため、皮脂やフケが蓄積しやすいのです。
放置すると、毛がベタついたり、特有のニオイが出たりするだけでなく、フケをエサに雑菌が繁殖し、皮膚炎や毛玉の原因になる可能性があります。
- ノルウェージャンの毛は、水を弾く「オーバーコート」と、綿毛のような「アンダーコート」の二重構造です。
- 換毛期の「抜け毛対策」(毛球症予防)
- 春と秋の換毛期は、特にアンダーコートの抜け毛が大量に発生します。
セルフグルーミングで猫が飲み込む毛の量も激増するため、「毛球症(もうきゅうしょう)」(毛玉が消化器官に詰まる病気)のリスクが非常に高まります。
シャンプーで抜け毛を一気に洗い流すことは、この毛球症のリスクを低減させる、有効な「予防医療」の一つになります。
- 春と秋の換毛期は、特にアンダーコートの抜け毛が大量に発生します。
- 偶発的な「ひどい汚れ」
- 排泄物(下痢など)が長毛のお尻周りに付いてしまったりした場合、セルフグルーミングだけでは到底取り切れません。
こうした「ひどい汚れ」は、雑菌の繁殖や、猫が舐めて体調を崩す原因になるため、シャンプーで洗い流す必要があります。
- 排泄物(下痢など)が長毛のお尻周りに付いてしまったりした場合、セルフグルーミングだけでは到底取り切れません。



他の猫種とは違い、ダブルコート故の理由が多いんだ
シャンプーが「大変」と言われる3つの理由
ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーが「時々」で良いとはいえ、なぜ多くの飼い主さんが「とにかく大変」「やりたくない」と感じるのでしょうか。
それには、ノルウェージャンフォレストキャット特有の3つの「壁」があります。
- 猫が「水」と「拘束」を本能的に嫌う
- 多くの猫は、本能的に体が水に濡れること(体温が奪われる)や、長時間押さえつけられる(拘束)ことを非常に嫌います。
「水が好きかもしれない」という俗説もありますが、それは「シャンプーが好き」という意味では決してありません。
- 多くの猫は、本能的に体が水に濡れること(体温が奪われる)や、長時間押さえつけられる(拘束)ことを非常に嫌います。
- 水を弾く「オーバーコート」
- 表面の毛(オーバーコート)は、北欧の雪雨を弾くために発達したもので、非常に強力な撥水性を持っています。
皮膚の根元までお湯を浸透させる「濡らす」工程だけでも一苦労です。
- 表面の毛(オーバーコート)は、北欧の雪雨を弾くために発達したもので、非常に強力な撥水性を持っています。
- 乾かない「アンダーコート」
- 最大の壁がこれです。
内側の高密度なアンダーコートは、短毛種とは比較にならないほど保水力が高く、乾きにくい特性があります。
生乾きは皮膚炎の最悪の原因になるため完璧に乾かす必要がありますが、この「乾燥」に1時間以上かかり、飼い主さんも愛猫も疲弊しきってしまうのです。
- 最大の壁がこれです。



普段はもふもふで綺麗な被毛ですが、シャンプーの時は最大の壁になってしまいます
最適なシャンプー頻度は?「月1回」は本当?


シャンプーの必要性がわかったところで、次に飼い主さんが悩むのは「頻度」です。
一部の情報源では「長毛種は月1~2回」といった記述も見られますが、これは本当なのでしょうか?
結論から言うと、健康な室内飼いのノルウェージャンフォレストキャットに「月1~2回」のシャンプーは多すぎます。
「基本は年に1〜2回」または「明確な汚れが発生した時」で十分です。
なぜ「月1回」が推奨されないのか、その理由を解説します。
洗いすぎは皮膚の乾燥と負担をかける
ノルウェージャンフォレストキャットに限らず、猫の皮膚は人間よりも薄くデリケートです。



頻繁すぎるシャンプーは、皮膚を守るために必要な「皮脂」まで洗い流してしまいます
皮脂が失われると、皮膚のバリア機能が低下し、かえって乾燥やフケ、かゆみといった皮膚トラブルを引き起こすリスクがあるのです。
シャンプー(特に「大変」な乾燥)は、猫にとって大きな体力的・精神的「負担」になることも忘れてはいけません。
「月1回」という情報に縛られず、愛猫の状態に合わせて判断することが最も重要です。
| 猫の状態 | 推奨頻度 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 子猫 | 獣医師に相談(基本非推奨) | 体力的な負担が大きすぎます。 また、初めてのシャンプーで「トラウマ」を作らないことが最優先です。 |
| 成猫(室内飼い) | 年1~2回 / 汚れがひどい時 | 基本はこの頻度で十分です。皮脂で毛がベタつく、ニオイが気になったら検討しましょう。 |
| シニア猫(老猫) | 獣医師に相談(基本非推奨) | 子猫同様、体力的な負担が深刻です。皮膚もデリケートなため、無理は禁物です。 |
| 換毛期(春・秋) | 年1〜2回をこの時期に | 抜け毛を一掃し、毛球症を予防する目的で、この時期にシャンプーを合わせるのは非常に有効です。 |



年1~2回を換毛期(春・秋)にシャンプーするのが非常に有効です
他の長毛種(ラグドール等)との考え方の違い
「同じ長毛種でも、ノルウェージャンフォレストキャットは特別」という意識を持つことも大切です。
例えば、ペルシャやヒマラヤンは皮脂の分泌が多く、より頻繁なシャンプーが推奨されることがあります。
しかし、ノルウェージャンフォレストキャットの被毛は「北欧の雪雨を弾く」ために進化した、撥水性の高いオーバーコートと高密度なアンダーコートの「ダブルコート」です。
洗いすぎると、この被毛が持つ本来の機能を損ねてしまう可能性もあります。



「長毛種だから月1回」ではなく、「ノルウェージャンの特性」に合わせた頻度(=基本は少なめ)を心がけましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプー最大の難関「乾燥」の解決法
ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーの最大の難関である「乾燥」をどう解決するか、その具体的な「秘訣」を解説します。
シャンプーの成功は、「いかに完璧に、かつ手早く乾かすか」にかかっています。
ノルウェージャンのシャンプーで最もやってはいけないのが「生乾き」で終わらせることです。
湿ったアンダーコートは、雑菌の格好の温床となり、皮膚炎や悪臭の直接的な原因になります。
濡れた毛は絡まりやすく、新たな「毛玉」を作る原因にもなります
「乾燥」を攻略する3つの解決法
最大の難関「乾燥」を攻略するため、「3つの解決策」をご紹介します。
解決策①:ドライヤースタンドの導入


ドライヤースタンドで「両手を自由」にする
これが、乾燥を攻略する最も重要で、コストパフォーマンスに優れた「秘訣」です。
- なぜ「両手」が自由が良いのか?
-
- 片手:愛猫を優しくおさえ、リラックスさせる
- もう片手:毛をかき分け、コームを通しながら、皮膚の根元(アンダーコート)に直接温風を当てる。
この「両手が使える」状態になると、高密度なアンダーコートを完璧に乾かすことが可能になります。



『ドライヤースタンド』を導入して両手が空いてから、乾燥が劇的に楽になりましたね。
生乾きのリスクを考えれば、必須の投資だと感じています。
解決策②:ペット用ドライヤー
人間用のドライヤーは、猫にとっては「高温すぎる」「音が大きすぎる」場合があります。
愛猫がドライヤー音を極端に嫌がる場合は、「ペット専用ドライヤー」の導入も有効です。
- 静音性:
- 猫のストレスを軽減する「静音」設計のものが推奨されます。
- 適切な温度・風量:
- 人間用より低温で、猫の皮膚に優しく、乾燥時間を短縮できます。
これ単体では「片手が塞がる」問題は解決しません。
「ドライヤースタンド」と組み合わせて使うのが最も効果的です。
解決策③:ドライヤーボックス


「ドライヤースタンドを使っても、暴れて手が付けられない」、 「とにかく『大変』をゼロにしたい」 という場合の、究極の解決策が「ドライヤーボックス(ドライヤールーム)」です。
- 仕組み:
- 猫を専用のボックスの中に入れると、内部から安定した温度の風が全体に行き渡り、ハンズフリーで乾燥が完了する装置です。
- メリット:
- 猫を「拘束」する必要がなく、全自動で「確実」に乾かせるため、飼い主さんと愛猫双方のストレスが最小限になります。
- デメリット:
- 最大のネックは「価格(高価)」であることと、「設置場所」が必要になる点です。
ですが、多頭飼いや、シャンプーが大変になっているご家庭にとっては、かなり重宝します。
- 最大のネックは「価格(高価)」であることと、「設置場所」が必要になる点です。
乾燥にかかる大変さは解決してくれますが、乾燥後のブラッシングは必須です。
忘れずにブラッシングをしてあげましょう。
おすすめのドライヤーの詳細はこちらから👇️
| ドライヤースタンド | ペット用ドライヤー | ドライヤーボックス | |
|---|---|---|---|
| メリット | 両手が使える | 猫に優しい「静音・低温」設計 大風量で乾燥時間を短縮できる ブラッシングも同時に可能(アタッチメント利用) | 全自動でストレスが最小 時短・確実に乾かせる |
| デメリット | 猫の固定は必要 | スタンド併用が望ましい (一部置き型の商品あり) | 高価 設置場所が必要 |
| 購入する | 購入する | 購入する |
乾燥で一番危険なのは「生乾き」です。
愛猫の負担を減らし、しっかりと乾燥できる手段を選択してあげてください。
失敗しないための「準備」と「慣らし」、正しい「手順」
ノルウェージャンフォレストキャットのシャンプーが「大変」なのは、乾燥だけではありません。
そもそも猫を「濡らす」こと自体も大変です。
ですが、「準備」と「慣らし」を事前に行い、正しい「手順」で進めれば、飼い主さんと愛猫の負担は劇的に減らすことができます。
成功は「準備」で決まる:必須道具リスト
シャンプーを始めてから「タオルが足りない!」と慌てるのは、失敗の元です。
必要な道具はすべて手の届く場所に揃えてから始めましょう。
| カテゴリ | 必須アイテム | 目的・ポイント |
|---|---|---|
| 洗体 | 猫用・低刺激シャンプー | 皮膚はデリケートです。成分に注意。 |
| 場所 | ペット用バスタブ / 深めの桶 | 浴槽や洗面台は滑りやすく、猫がパニックになります。 足がつく専用の場所を確保しましょう。 |
| 吸水 | 吸水タオル(3枚以上) | 最重要アイテム ドライヤーの時間を短縮するため、ゴシゴシ擦らず、押さえて水分を吸い取ります。 |
| その他 | ごほうびのオヤツ | 「嫌なこと」の合間にご褒美を与え、ストレスを解消するために使います。 |
| 安全 | 爪切り | シャンプー前に必ず爪を切っておきます(飼い主さんの安全のため)。 |



吸水タオルがコレがおすすめ!
シャンプー前の必須作業:徹底的なブラッシング
シャンプーを始める前に、必ず全身をブラッシングし、毛玉やもつれを完璧に取り除いてください 。



毛玉や毛のもつれは、水に濡れると固くなってしまい、後からほぐすのがほぼ不可能になってしまいます。
無理にほぐそうとすると、激痛を伴うので、「シャンプー=痛い」というトラウマを作ってしまいます。
👇️毛玉の安全な取り方、正しいブラッシングの手順については、こちらの記事で詳しく解説しています👇️
シャンプー前には必ずご確認ください。
最大の壁「お風呂・ドライヤー嫌い」を克服する方法


「準備」と並行し、愛猫がシャンプーを「恐怖体験」と認識しないよう、少しずつ慣らす「しつけ(脱感作)」も重要です。
- お風呂場に慣らす:
- お風呂場でおやつをあげる、水を出さずにバスタブに数秒だけ入れてみる、など「お風呂場=怖くない場所」と認識させます。
- 水の音・ドライヤー音に慣らす:
- シャワーやドライヤーの音を「小さい音」で短時間だけ聞かせ、おやつをあげます 。「この音が鳴ると良いことがある」と関連付けさせましょう。



普段の生活から、水やドライヤーの音に慣らせてあげると良いでしょう
シャンプーの正しい手順
道具と心の準備が整ったら、いよいよ実践です。
ノルウェージャンフォレストキャットの「ダブルコート」を意識した手順で進めます。


35℃前後のぬるま湯を、足やお尻など顔から遠い部分からかけます 。
オーバーコートが水を弾くため、シャワーヘッドを皮膚に密着させるように当て、片手で毛をかき分けながら、アンダーコートまでしっかり濡らします 。


シャンプーは事前に泡立てておきます。
指の腹でマッサージするように優しく洗います。
長毛種は毛が絡まりやすいため、ゴシゴシと擦る(円を描く)のは絶対にNG。
毛流れに沿って、優しく揉み込むように洗います。


シャンプー剤が残ると皮膚トラブルの原因になるため、徹底的に洗い流します。
高密度なアンダーコートはシャンプー剤が非常に残りやすいです。
「洗いの2倍以上の時間をかける」意識で、執拗なまでに洗い流しましょう 。


すすぎが終わったら、用意しておいた吸水タオルで全身を包み込みます 。
ゴシゴシ擦るのはNG。毛が絡まるだけでなく、皮膚を傷めます 。
タオルを優しく押さえるようにして水分を吸い取らせ 、タオルを交換しながらこれを数回繰り返します。
ここで水分をできるだけ取ることが、次の「乾燥」の時間を短縮する最大のコツです 。
どんなシャンプーを使ったら良いの?
正しい手順や乾燥のコツを掴んでも、ノルウェージャンフォレストキャットのデリケートな皮膚や高密度な被毛に合わないシャンプーを使ってしまっては、台無しです。
結論から言うと、ノルウェージャンのシャンプーは、
- 「猫用」
- 「低刺激」
- 「安全性」
この3つのポイントを基準に選びましょう。



シャンプー選びは、「なんとなく」で選んではいけないニャー
シャンプー選び、3つの基準
ノルウェージャンのシャンプーを選ぶ際に、わたしが重視する「3つの基準」を解説します。
- 「猫専用」かつ「低刺激」であること
- 猫専用は絶対:
- 犬と猫では皮膚のpH(ペーハー)が異なります。犬用はもちろん、人間用のシャンプー(ベビーシャンプー含む)は刺激が強すぎるため、絶対に使用しないでください。
- 低刺激を重視:
- ダブルコートの奥にある皮膚は、私たちが思う以上にデリケートです。「アミノ酸系」や「オーガニック認証」など、洗浄成分がマイルドな製品を選びましょう。
- 猫専用は絶対:
- 「安全性」(舐めても大丈夫か)
- 猫はシャンプー後に必ず全身をグルーミング(毛づくろい)します。
つまり、被毛に残ったシャンプー成分を「必ず舐める」ということです。
「無香料・無着色」や「天然成分由来」など、万が一舐めても安全性が高いと謳われている製品を選びましょう。
- 猫はシャンプー後に必ず全身をグルーミング(毛づくろい)します。
- 「ノルウェージャン特化」(長毛種・ダブルコート向け)
- 「長毛種用」と書かれている製品は、毛の絡まりを防ぎ、ふわふわに仕上げるための「リンス成分(保湿成分)」が配合されていることが多いです。
こういった製品を選ぶと、仕上がりが格段に良くなります。
- 「長毛種用」と書かれている製品は、毛の絡まりを防ぎ、ふわふわに仕上げるための「リンス成分(保湿成分)」が配合されていることが多いです。
おすすめシャンプー
わたしが使用しているおすすめシャンプーは、こちらです。
- 低刺激アミノ酸系洗浄成分をベースにしたトリートメントインシャンプー
- 被毛1本1本をコーティングし、静電気やもつれを防ぐ
- いい香りだけど、キツすぎない
- ドライ後は「ふわふわ・さらさら」に仕上がる



シャンプー選びに迷ったら、まずはコレを購入してみてください
リンスインタイプは?市販・ドラッグストア品は?
シャンプーに関するよくある質問に回答していきます。
- リンスインタイプはあり?
-
時間短縮(猫の負担軽減)の観点からは「非常に有効」です。
NFCは「洗い」と「すすぎ」の時間が長いほど負担になるため、1回で済むリンスインシャンプーは賢い選択です。
ただし、仕上がりの「ふわふわ感」を重視するなら、シャンプーとリンス(コンディショナー)が別々の製品の方が優れている傾向はあります。
- 市販・ドラッグストア品は?
-
「市販品だからダメ」ということは一切ありません。
重要なのは「選び方の3つの基準」を満たしているかどうかです。
成分表をしっかり確認し、愛猫に合ったものを選びましょう。
子猫・シニア猫のシャンプーで注意すべきこと


「子猫」や「シニア猫(老猫)」の場合は、シャンプーの考え方を変える必要があります。
結論から言うと、自宅で行うことは非推奨です。
なぜなら、子猫とシニア猫のシャンプーは「体力的な負担」と「ストレス」が非常に大きく、リスクが伴うからです。
子猫のシャンプーは「いつから」大丈夫?
「子猫を迎えたけれど、いつからシャンプーできる?」という疑問は非常に多いです。
子猫のシャンプーは、以下のように注意点が多いので、積極的に行うことは推奨しません。
- 体力的なリスク
- 子猫は体力(特に体温調節機能)が未熟です。
シャンプーで体が濡れると、急速に体温が奪われ、「低体温症」を引き起こすリスクが成猫より格段に高いです。
- 子猫は体力(特に体温調節機能)が未熟です。
- ワクチンの優先
- 子猫は、シャンプーよりも、ワクチン接種を完了し、体調が安定することを最優先すべきです。
- 「トラウマ」のリスク
- 最初のお風呂体験で「怖い」「冷たい」「苦しい」というトラウマを作ってしまうと、その後のブラッシングやケア全般を生涯嫌がるようになってしまう可能性があります。



いつからシャンプーをしていいの?
- いつから?:
- ワクチンプログラムが全て終了し、体調が安定してから(生後半年以降など)、必ず獣医師に相談した上で検討してください。
- どうする?:
- よほどの汚れ(ひどい下痢など)がない限り、シャンプーは不要です。汚れた場合は、お湯で濡らしたタオルで拭く「部分ケア」で十分です。
シニア猫(老猫)のシャンプーで注意することは?
シニア期(一般的に7歳~)に入ったノルウェージャンのシャンプーは、子猫以上に慎重さが求められます。



以下の注意点を考えると、シニア猫は自宅でシャンプーをすることは、推奨できません。
- 心臓や関節への「致命的な負担」
- シニア猫にとって、シャンプー(特に暴れること)や長時間のドライヤー(拘束)は、心臓や関節に非常に大きな負担をかけます。
見た目は元気そうでも、シャンプーが引き金となって体調を悪くさせるリスクがあります。
- シニア猫にとって、シャンプー(特に暴れること)や長時間のドライヤー(拘束)は、心臓や関節に非常に大きな負担をかけます。
- 皮膚のデリケート化
- 加齢により皮膚は薄く、デリケートになっています。
成猫時代は問題なかったシャンプーでも、刺激になって皮膚炎を起こすことがあります。
- 加齢により皮膚は薄く、デリケートになっています。
- 「トラウマ」のリスク
- 最初のお風呂体験で「怖い」「冷たい」「苦しい」というトラウマを作ってしまうと、その後のブラッシングやケア全般を生涯嫌がるようになってしまう可能性があります。



どうしてもシャンプーが必要な場合はどうしたらいいの?
- 清潔の維持は?:
- 汚れや皮脂が気になる場合は、「シャンプーシート」(後述します)や「プロ(動物病院・トリミングサロン)」に任せることを強く推奨します
- 病気の場合:
- 皮膚病などで獣医師から「薬用シャンプー」を指示された場合は、その指示に厳密に従ってください。
代替ケアとトラブル対策Q&A
「自宅でのシャンプーは、うちの子には、どうしても無理!」
そう判断した場合でも、愛猫を清潔に保つ方法はあります。
シャンプーを諦めた飼い主さんのための「代替ケア」と、シャンプーに関する疑問にお答えします。
どうしてもシャンプーが無理な場合の「代替ケア」は?
愛猫が極度にシャンプーを嫌がる場合や、シニア猫などで体力的な負担が大きすぎる場合、シャンプーを無理に行う必要はありません。
その場合は、以下の3つの「代替ケア」を検討しましょう。
- シャンプーシート(日常の皮脂・汚れケア)
- 水を使わずに拭き取るだけで、シャンプーしたようにスッキリさせることができるシャンプーシートは、最も手軽な代替案です。
ノルウェージャンには、「大判」「超厚手」と書かれた製品を選びましょう。猫はニオイに敏感なため「無香料」が推奨されます。
- 水を使わずに拭き取るだけで、シャンプーしたようにスッキリさせることができるシャンプーシートは、最も手軽な代替案です。
- ドライシャンプー
- すすぎが不要なドライシャンプーも選択肢の一つです。
ですが、ノルウェージャンの高密度なダブルコートの根元まで行き渡らせるのは非常に難しいので、緊急処置として考えましょう。
- すすぎが不要なドライシャンプーも選択肢の一つです。
- プロ(トリミングサロン)に任せる
- 最も確実で、猫と飼い主さん双方のストレスをゼロにできる選択肢です。
専門的な技術で完璧に洗い、乾かしてくれます。シャンプーと同時に、爪切りなどのケアもお願いできます。
- 最も確実で、猫と飼い主さん双方のストレスをゼロにできる選択肢です。



ダブルコートを代替ケアで清潔を保つには限界があります。
一番の解決策として、プロにお任せすることをおすすめします。
シャンプー後にフケが出た、皮膚トラブルが…
シャンプー後にフケが出たり、かゆがったりする場合、以下の原因が考えられます。
- シャンプーが合っていない
- シャンプーの洗浄力が強すぎるか、特定の成分が愛猫の皮膚に合わず、皮膚が乾燥している可能性があります。「低刺激」なシャンプーへの見直しを検討してください。
- 洗い残し
- 最も多い原因がこれです。
アンダーコートにシャンプー剤が残り、それが刺激になって皮膚炎(フケ、かゆみ)を起こしている可能性があります。シャンプーをしっかり洗い流してあげましょう。
- 最も多い原因がこれです。
- 生乾き
- 湿ったアンダーコートで雑菌が繁殖し、皮膚炎を起こしているパターンです。根元からしっかりと乾かしましょう。
食事やサプリで毛並みを良くする方法は?


シャンプーだけでなく、内側からのケアも美しい被毛を保つためには不可欠です。
- 食事(フード):
- 毛並みの主成分はタンパク質です。
「高タンパク・高品質」なフードを選ぶことが基本です。
また、皮膚の健康をサポートする「オメガ3脂肪酸」や「オメガ6脂肪酸」がバランスよく配合されたフードも、毛艶の維持に有効です。
- 毛並みの主成分はタンパク質です。
- サプリメント:
- 上記の脂肪酸や、ビタミン・ミネラルを補うためのサプリメントもあります。
ただし、基本は「バランスの取れた総合栄養食」が主役です。
サプリメントは、あくまで獣医師と相談の上で、補助的に取り入れることを検討しましょう。
- 上記の脂肪酸や、ビタミン・ミネラルを補うためのサプリメントもあります。
ノルウェージャンフォレストキャットに必要な栄養素についての
👇️ノルウェージャンフォレストキャットに必要な栄養素については、こちらの記事で詳しく解説しています👇️
まとめ
この記事では、ノルウェージャンフォレストキャット特有のシャンプーの「必要性」から「頻度」、そして最大の難関である「乾燥」の解決法まで、徹底解説してきました。
- シャンプーの必要性:
- 基本は不要。ただし「皮脂汚れ」「換毛期(毛球症予防)」「ひどい汚れ」の3つの理由で「時々」必要になる。
- 最適な頻度:
- 「月1回」は多すぎ。室内飼いの健康な成猫なら「年に1~2回」または「汚れが気になった時」で十分。
- 最大の難関:
- 最大の壁は「乾燥」。生乾きは皮膚炎の元で絶対にNG。
- 最強のコツ:
- 乾燥の攻略は「両手を自由にする」こと。「ドライヤースタンド」の導入が最強の解決策。
- 代替案:
- 無理は禁物。「プロ(トリミングサロン)」に任せるのも賢明な判断。
シャンプーは、単なる「汚れを落とす作業」ではありません。
愛猫の皮膚の状態を直接チェックし、異常(フケ、皮膚炎、しこり)がないかを確認できる、「健康診断」の時間をしっかりととってあげましょう。






