【初心者必見】ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の飼育完全ガイド

この記事では、ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の飼育方法や暮らし方について、様々な側面から詳しく解説しています。

子猫の飼い方や、トレーニング、健康管理に必要なことはもちろん、遊び方やコミュニケーション方法についての情報も盛りだくさん！

ノルウェージャンフォレストキャットを飼う予定の方や、すでに飼っている方にとっても役立つ情報が満載です。

ぜひ参考にして、子猫との生活を楽しく過ごしてください！

ノルウェージャンフォレストキャットに最適な飼育環境とは？

屋内飼育が基本

猫の飼育環境には、屋内・屋外の2種類ありますが、猫には屋内飼育が適しています。

というのも、屋外飼育では脱走や病気、ケガ、交通事故、天候など、さまざまな危険があり、また、野良猫との接触によって猫エイズや白血病などの病気に感染することがあります。

屋内飼育では、猫の健康や安全を管理しやすく、屋内で飼育することで猫とのコミュニケーションもよくなり、飼い主との絆が深まります。

猫との生活をより良く、長期間一緒に過ごすためには、屋内での飼育環境を整えてあげましょう。

部屋の広さや環境

ノルウェージャンフォレストキャットは大型の猫種で運動量が多いため、居住スペースが広くなければストレスを感じてしまいます。

以下のような環境設定をしてあげましょう。

部屋の広さは、猫が自由に歩き回れる十分なスペースを確保し、ベッドやキャットタワー、猫のトイレなどをゆとりある環境に設置してあげましょう。

また、ノルウェージャンフォレストキャットは好奇心が旺盛で、高い場所に登ることが大好きです。

これは、猫の本能的な行動で、獲物を狙っていたり、また、高いところに身を置くことで、外敵から身を守るためと言われています。

猫が自由に登ったり降りたりできるような動線の確保することは、安心して生活をおくることに繋がりますので、クライミング用のキャットタワーなどを設置してみましょう。

そんな好奇心旺盛なノルウェージャンフォレストキャットにも、安らぎの空間が必要です。

そのため、猫専用のベッドやトンネル、キャットタワーなどを設置して、ストレスを感じることなくリラックスできる環境を整えてあげましょう。

安全対策

自宅での飼育には、猫にとっては危険もたくさん潜んでいます。

以下の点に注意して、思わぬ事故を回避できるように環境を整えてあげましょう。

脱走対策

ノルウェージャンフォレストキャットは活発な性格を持つため、外に出たがることがあります。

脱走防止のためには、窓やドアの開閉に注意しなければいけませんので、必要に応じて、脱走防止ネットなどを取り付けることが大切です。

また、玄関ドアにも注意し、脱走対策を施しておくことが必要でしょう。

転落防止対策

猫は高い場所が大好きです。

窓やベランダからの転落を防ぐためには、しっかりとしたバリケードやフェンスを設置することが重要です。

網戸や防犯フィルムの設置

ノルウェージャンフォレストキャットは窓から外を眺めることが好きであり、窓から飛び出そうとすることがあります。

マンションの高層階に住んでいる場合は、対策は必須と言えます。

網戸や防犯フィルムを取り付けることで、窓からの脱走や転落を防止しましょう。

安定感のある家具

ノルウェージャンフォレストキャットは、体が大きく重いため、安定感のある家具を選ぶことが大切です。

傾きやすい家具や、転倒する可能性のある家具は避けましょう。

電源プラグ類の隠蔽

自宅内には、さまざまな電源プラグやケーブルがあることでしょう。

猫がプラグに引っかかってしまったり、遊んでしまうと思わぬ事故になる恐れがあります。

そのため、猫の動線になるような配線は行わず、必要に応じて、ケーブルカバーなどを使用し、事故を予防しましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの食事で気をつけることは？

子猫にとって適切な食事は、健康的な成長に欠かせません。

子猫の年齢や体重、健康状態に合わせたフードを選び、適切な量を与えることが大切です。

中でも、ノルウェージャンフォレストキャットは大型猫種で、3〜5年かけてゆっくりと大きく成長していきます。

食事についての知識を得て、適切な食事管理をすることで、健康的な成長を促してあげましょう。

適切なキャットフードの選び方

ノルウェージャンフォレストキャットは、大型の猫種で運動量が非常に多い猫です。

特に、赤ちゃんの時期には、成長に必要な栄養素を含むキャットフードを与えることが大切で、特にタンパク質や脂質を多く含むフードが必要です。

タンパク質は筋肉をつくる源になり、大型猫種のノルウェージャンフォレストキャットには欠かせない栄養素の一つです。

また、脂肪は皮膚や被毛の健康維持に欠かせない栄養素にもなります。

脂肪を取ると、肥満になることが懸念されますが、しっかりと運動することで肥満予防になりますので、日頃から遊びを取り入れて運動させてあげましょう。

適切なキャットフードの量

月齢	1日に必要エネルギー（kcal/kg）
8週	260
12週	200
20週	150
40週	100
52週	80

ノルウェージャンフォレストキャットの1日に必要な摂取カロリーは、年齢によって異なってきます。

人間と同じで、猫の赤ちゃんは毎日体が成長していきます。

子猫が1日に必要なエネルギー量は、成猫の約3倍と言われており、たくさんの栄養が必要になるため、年齢や体重、健康状態に合わせたものを選び、適切な量を与えることが大切です。

食事の回数とタイミング

食事の回数についても、子猫に合わせた適切な回数とタイミングを守りましょう。

年齢	食事回数	食形態
0-3ヶ月	4-6回	母乳/ミルク/湯煎したキャットフード
3-6ヶ月	3-4回	キャットフード
6-12ヶ月	2-3回	キャットフード
1-7歳	2回	キャットフード

子猫は胃が小さく、一度にたくさんの食事が摂れませんので、1日に何回か小分けにフードを与えるのが理想的です。

生後1か月くらいまでは、1日6回くらいの頻度で、生後2か月になる頃には4回くらいに減らしてあげると良いでしょう。

1回の量は、子猫の体重や年齢に合わせて、適切な量を与えるようにしましょう。

また、子猫が食事をする場所は、常に同じ場所で食べるように習慣づけることが大切です。

食事の前後には、トイレに行かせるなど、ルーティンを作ってあげると良いでしょう。

トイレのトレーニング

子猫にとって、トイレトレーニングは健康的な成長に欠かせないものです。

トイレトレーニングの基本的な方法について詳しく解説します。

ケージを利用する

ケージ内で生活をさせ、トイレもケージ内に設置しましょう。

限られたスペースの中で生活をすることで、トイレへの意識が高まりやすくなります。

お迎えをして、すぐに行動範囲を広げてしまうと、猫は自分自身の行動範囲を把握することが難しくなってしまい、トイレの失敗に繋がってしまいます。

お迎えをしてから2〜3ヶ月程度はケージ内での飼育を心掛けましょう。

トイレを清潔にする

猫はとてもキレイ好きな生き物です。

トイレが不潔になると、近寄らなくなってしまいますので、トイレが終わったらその都度片付けして、常にキレイな状態を保ってあげましょう。

トイレは静かな場所に設置する

人間と同じで、トイレをする時は周りから見られたくなかったり、落ち着いた環境でないとしにくいものです。

家の静かな場所や、部屋の隅に設置するなどの工夫をしましょう。

猫の体格にあったトイレを選択する

ノルウェージャンフォレストキャットは、大型猫種で成長するまで3〜5年かかります。

期間をかけて、体長、体重が変化していきますので、将来を見据えたサイズのトイレを選択してあげましょう。

トイレサインを見逃さない

猫もトイレをする前は、ソワソワすることが多いです。

また、周囲のニオイをクンクンと嗅ぎ回るような行動をとることもありますので、そのような行動をとった時はトイレへ誘導してあげると、失敗せずにトイレができるでしょう。

匂いでトイレを覚えてもらう

お迎えをしたばかりの猫は、環境の変化に対応しにくく、うまくトイレをすることができません。

トイレと認識させるために、オシッコやウンチを少量だけ残しておくと、「ここがトイレなんだな」と覚えやすくなります。

あまり多量に残すと、不快に感じてしまうこともありますので、少量残しがポイントです。

トイレを邪魔しない

おしっこやうんちをしている時は、そっとしてあげましょう。

これは人間でも同じですが、トイレに入っている時に話しかけられたりすると非常に不快です。

トイレ中は静かに見守り、成功した時はおもいっきり褒めてあげましょう。

粗相をしたら匂いを消す

トイレ以外の場所でしてしまった場合、その場所にニオイが残るとそこがトイレだと勘違いしてしまいます。

必ず清潔にして、トイレ以外の場所からニオイがしないような環境を整えてあげましょう。

遊びや運動の重要性

ノルウェージャンフォレストキャットは、エネルギッシュで遊び好きな性格が特徴的です。

毎日の運動や遊びが必要で、飼い主が十分な時間を割いてあげることが大切です。

適度な運動や遊びをすることで、健康的な成長につながりますし、ストレスを軽減し、心身ともに健康で幸せな生活を送ることができます。

さまざまなおもちゃや遊び道具がありますが、よく使用するものについて解説していきます。

キャットタワーの選び方と設置場所の注意点

キャットタワーは、子猫が遊びやすい高さに設置することが大切です。

ノルウェージャンフォレストキャットは、大型猫種ですので、段数が多くて高さのあるキャットタワーを選んであげると良いでしょう。

また、タワーの安定性や耐久性も重要なポイントで、猫が心地よく過ごせる場所としても役立ちます。

設置場所には、日差しを浴びたり、風を感じたりできる窓際がおすすめです。

おもちゃ選びと遊び方のコツ

子猫に適したおもちゃは、小さく軽いものがおすすめです。

また、音が鳴るものや動くものなど、興味を引くタイプのおもちゃは一人遊びにも活用できます。

飼い主と一緒に遊んだりできる猫じゃらしは、二人で遊べるため、コミュニケーションツールとしても非常に有用です。

適度な運動ができるように、定期的におもちゃで遊ぶ習慣をつけましょう。

ブラッシングやグルーミングなどのケア方法

ノルウェージャンフォレストキャットは、長い毛並みが特徴的なため、ブラッシングやグルーミングが必要です。

定期的なブラッシングやグルーミングを行うことで、毛玉や汚れを防ぎ、病気の予防につながりますので、しっかりと行ってあげましょう。

毛玉対策とブラッシングの頻度

毛玉は、長毛種のノルウェージャンフォレストキャットでは非常にできやすく、「毛球症」を引き起こすことがあります。

ブラッシングやグルーミングを行うことで、毛玉の発生を予防することができます。

毛の量や季節によって異なりますが、毎日ブラッシングをしてあげることで、病気予防に効果的と言われています。

グルーミング

ノルウェージャンフォレストキャットは毛の量が多く、長毛なので、ブラッシングに加えてグルーミングも欠かせません。

特に、手足の肉球周りの毛が伸びると、滑ってしまいケガのもとになってしまい、屋内飼育の場合は必須と言っても良いくらいです。

電動バリカンなどで簡単にお手入れできるので、しっかりと管理してケガの予防をしましょう。

爪切り

爪切りは、ノルウェージャンフォレストキャットの健康管理に欠かせないもので、爪が伸びすぎて歩きづらくなったり、家具や壁を傷つけたりしないようにするために行います。

猫は本能的に爪とぎをする習性があるため、爪を切るという習慣がありません。

ですので、爪切りは猫にとって非常に不快になるケアの一つでもあります。

爪切りにもさまざまなタイプのものがありますが、ギロチンタイプのものは音が静かで不快に感じにくく、切りやすいためおすすめです。

子猫の健康管理

子猫の健康管理には、定期的な健康チェックやワクチン接種などが必要です。

ここでは、子猫の健康管理について解説します。

ワクチン接種の必要性

ワクチン接種は、猫が感染症にかかるリスクを軽減するために必ず行いましょう。

猫がかかる可能性のある病気には、ウイルス性の病気や細菌性の病気があり、ワクチン接種により、これらの病気に対する抵抗力を高めることができます。

ワクチン接種のスケジュール

ワクチン接種のスケジュールは、猫の年齢や健康状態によって異なります。

一般的には、生後3か月〜4か月にかけて、3回のワクチン接種が必要で、その後は、1年に1回の定期的なワクチン接種が必要です。

ワクチン接種に関する注意点

ワクチン接種には、副作用が起こる場合があり、腫れたり、発熱や食欲不振などが起こることがあります。

また、ワクチン接種の前後には、十分な休息時間を取るようにしましょう。

詳しくは、専門医の先生に聞きましょう。

病気やケガの予防と対処法

子猫の健康管理において、病気や怪我の予防と対処法は非常に重要です。

外部寄生虫や内部寄生虫に対する予防策をはじめ、健康状態に注意して早期発見・治療することの重要性、緊急事態への対処方法についても知っておくことが必要です。

かかりつけ医を決める

これから長期間、一緒に生活していく中で、病気やケガに対する対処法は必ず必要になります。

緊急時に備えて、あらかじめ近くの動物病院を探しておき、対応できる時間帯や曜日も併せて確認しましょう。

定期的な健康チェックの重要性

定期的な健康チェックは、子猫の健康管理において非常に重要です。

健康チェックを受けることで、病気や異常な症状を早期に発見し、適切な治療を行うことができます。

健康チェックを定期的に受ける理由

健康チェックによって把握できる病気

外部寄生虫や内部寄生虫に関する予防策

子猫にとって危険な寄生虫には、ノミやダニ、フィラリア、回虫、鉤虫など、さまざまあります。

子猫のときに、寄生虫が原因で感染症を起こすと、下痢や食欲不振、今後の成長の阻害要因にもなってしまいます。

検便などで寄生虫を発見することができますので、定期的な健康チェックをすることで病気を予防しましょう。

万一、寄生虫がいた場合は、市販の駆虫薬の使用はなるべく避けたいところです。

というのも、寄生虫に対する治療や薬物もさまざまではありますが、市販の駆虫薬の効果は、動物病院で処方される薬と比較して、約60％程度の効果しかないといわれています。

万一の場合に備えて、専門医の指示を仰ぐようにしましょう。

子猫とのコミュニケーションの方法

抱っこ癖をつける

猫は抱っこされることを、あまり好まない生き物ですが、子猫のうちから抱っこする習慣をつけることで、人懐っこくなり、飼い主とのコミュニケーションをより多く取ることができます。

抱っこ癖を付ける方法

①お迎えしたあとは、2〜3ヶ月はケージ内で飼育する
②ケージの外から出す時は、抱っこして出す
③ケージ内での飼育期間中は、自宅内を自由に歩かせない
④ケージをなくし、自宅内を自由に生活してもらう

猫はテリトリーを作りながら生活する生き物です。

お迎え後すぐに自宅内を自由に歩かせると、一気にテリトリーが広がることで、人間に対して興味が湧きにくくなってしまいます。

ケージ内の生活と抱っこを2〜3ヶ月間繰り返すと、その後にテリトリーが広がっても、猫が自分から甘えてきたり構ってほしいサインを出したりなど、人懐っこい性格になります。

愛情表現やコミュニケーションの取り方

子猫とのコミュニケーションは、愛情表現を交えることでより深まります。

撫でる、話しかける、遊ぶなどの方法で、子猫が安心して過ごせるようにしましょう。

また、子猫の仕草や表情をよく観察することで、気持ちを汲み取ることができます。

コミュニケーションを取るときには、子猫のペースに合わせることも大切です。

FAQ

子猫の餌の種類は何が良いですか？

子猫用のキャットフードを選び、高品質のタンパク質を含むものが良いでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

Q: 子猫の食事の回数はどのくらいでしょうか

4週齢までは1日6回、5週齢からは1日5回、12週齢になるまでに1日3回に減らしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

子猫のトイレの訓練はどのように行うのですか？

ケージ内で飼育をし、ケージ内にトイレも置いてあげることで排泄しやすくなります。また、常に清潔にしておくことも大切です。詳しくはこちらをご覧ください。

子猫の遊び方は何が良いですか？

爪を傷めないおもちゃで遊ばせたり、キャットタワーを設置してクライミングさせたり、運動場所を確保してあげることが良いでしょう。

子猫と遊ぶには、どのようなおもちゃが適していますか？

子猫は好奇心旺盛で、運動量も多いため、さまざまなおもちゃを用意してあげると良いでしょう。ネズミや鳥などの形をしたおもちゃや、猫じゃらし、リボン、紐、段ボール箱、トンネルなどがおすすめです。ただし、小さなおもちゃや紐などは誤飲の危険があるため、見ているときはしっかりと管理しましょう。

子猫に病気やケガをさせないようにするにはどうすれば良いですか？

子猫が健康で安全に過ごすためには、定期的な健康診断やワクチン接種を行い、適切な食事と運動を与えることが大切です。また、家の中の危険な場所や物を取り除き、家具の安定性を確認することも必要です。病気やケガをした場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。

まとめ

子猫との生活は、とても楽しいものです。

しかし、子猫のしつけやトレーニングは、飼い主にとっては責任ある仕事でもあります。

健康チェックによって、子猫の健康状態を確認し、問題行動に対しては適切な方法で対処することが大切です。

また、適切な環境を整え、子猫とコミュニケーションを深めることで、より豊かな時間を過ごすことができます。

子猫との生活をより楽しく、より充実したものにするために、しっかりとした準備をして、子猫と向き合いましょう。