猫を飼っているなら、キャットフードの与え方について正しく理解しておきたいもの。
ノルウェージャンフォレストキャットは、大柄で筋肉質な体格をもちますが、その成長を促すために、キャットフード選びや必要な栄養素やついては、正しい知識を持っていることが大切です。
この記事では、ノルウェージャンフォレストキャットに適したキャットフードの選び方や与え方、子猫に必要な栄養素、食事管理方法など、必要な情報を詳しく解説しています。
愛猫の健康維持に役立ててください。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットは大型、長毛の猫です。
フワフワとした長毛に覆われており、可愛らしい姿をしていますが、非常に筋肉質な体格をしています。
他の猫種と比較して、成長に時間を要し、成猫まで3〜5年かかると言われており、子猫のうちからバランスのとれた栄養、食事管理が大切です。
ノルウェージャンフォレストキャットに必要な栄養素とは?
タンパク質
※イメージ
大きな筋肉の形成には、栄養素となるタンパク質が欠かせません。
猫はそもそも肉食動物で、その体作りには、中でも動物性タンパク質が良いとされています。
ですが、中には猫にとって有害な動物性食材含まれている場合もありますので、原材料がはっきりと明記されている製品を選びましょう。
食物繊維が豊富なもの
※イメージ
ノルウェージャンフォレストキャットは「毛球症」にかかりやすい猫種です。
「毛球症」とは、グルーミングをした際に、体内に飲み込んだ毛球が胃に溜まってしまうことで、食欲不振や嘔吐などを引き起こしてしまう病気です。
食物繊維が多く含まれたキャットフードを摂取することで、体内に溜まった毛をうんちと一緒に排出し、毛球症を予防してくれます。
オメガ3系脂肪酸
脂肪と聞くと、「太る」「体に悪い」ようなイメージを抱いてしまいがちですが、脂肪酸はエネルギー源になったり、猫の細胞を保護したりなど、とても大切な栄養素です。
この栄養素は、皮膚や被毛の健康を促すために必要とされており、長毛種のノルウェージャンフォレストキャットには必要不可欠と言ってもいいくらいでしょう。
オメガ3脂肪酸は体内での生成ができず、食事でしか摂取できない栄養素で非常に重要です。
子猫のうちは総合栄養食のキャットフードを与えれば問題ありませんが、年齢を重ねて、持病がわかった時には意識して摂取することをお勧めします。
プレミアムキャットフード『モグニャン』キャットフードの種類とそれぞれの特徴
キャットフードには、ドライフード、ウェットフードなどさまざまな種類があります。
どちらが優れているというわけではなく、それぞれのメリット・デメリットがありますので、特徴をおさえておきましょう。
さまざまな特徴があるんだニャー
ドライフード | ウェットフード | ||
---|---|---|---|
栄養バランス | |||
味 | |||
保存期間 | |||
腹持ち | |||
水分補給 | |||
価格 |
※一般的なドライ/ウェットフードの比較です。製品によっては異なる場合がありますので、あくまでも参考程度にしてください。
ドライフード
メリット | デメリット |
---|---|
栄養バランスが良い 保存期間が長い 価格が安い 虫歯になりにくい | ウェットフードと比較して食いつきが悪い 食事以外で水分補給が必要 食感が悪い |
ドライフードは、栄養バランスが良く、猫の成長を促すには非常に優れています。
また、長期間の保存が可能なので、まとめ買いがしやすく、安く入手することができ、ランニングコストを抑えることができます。
水分を含んでおらず硬いので、子猫に食べさせる場合は、お湯でふやかしてあげると非常に食べやすく、消化もしやすいです。
また、水分が含まれていないので、食事以外での水分補給が必要です。
猫は給水器だけでは、必要な水分が摂取できないと言われていますので、腎臓や尿路などの病気には注意が必要です。
プレミアムキャットフード『モグニャン』ウェットフード
メリット | デメリット |
---|---|
食感がよく、食いつきが良い 食事から水分補給ができる 香りが良い | 価格が高い 保存期間が短い ドライフードと比較すると栄養に欠ける |
ウェットフードは、食感が良く、非常に美味しいと言われています。
また、猫は嗅覚が優れているので、おいしさ以上に香りが良いと食欲がそそられ、食いつきが良くなります。
ですが、味・香りが良い反面、価格が高い製品が多く、日々のランニングコストは高くなりやすい傾向にあります。
また、水分を多く含んでいるため、保存期間が短く、まとめ買いもしにくいため、結果的に費用がかかってしまうのが難点です。
結局、どっちのキャットフードがいいの?
キャットフードのことは理解できたけど、結局どっちがいいの?
どっちも良いし、健康を考えて食べることが1番ニャー
どちらのキャットフードも、メリット・デメリットがあるので、その子に合わせたものを与えてあげることが重要です。
ですが、食事管理で大切なのは、健康管理です。
偏った食事をしていると、病気にかかりやすかったり、肥満の原因になるかもしれません。
人間と同様に、バランスのとれた食生活が重要で、食事の種類や製品を変えたりすることも必要です。
こういった食事管理のことをミックスフィーディングといい、猫の成長を促す管理方法の一つを簡単にご紹介します。
ミックスフィーディングとは?
ドライフードやウェットフードを織り交ぜ、食事を与えることを言います。
ドライ/ウェットフードのどちらかじゃだめなの?
同じ食事ばかりじゃ飽きるし、栄養も偏るニャー
食事にバリエーションを持たせてあげると、好き嫌いが少なくなり、さまざまな物を食べてくれます。
子猫から成猫になるタイミングであったり、健康面に変化が起きた場合には非常に有効です。
健康維持には、食事管理は欠かせませんので、ミックスフィーディングをすることで、病気やケガの予防につとめてあげると良いでしょう。
キャットフードの与え方で気をつけること
与える量
キャットフードを与える際は、適切な量を与えることが大切です。
猫は食事の量を自己調整できないため、過剰な量を与えると肥満や健康を損ねる原因となります。
もちろん、製品パッケージには猫の年齢にあった食事量が記載されていますが、多くの製品は国外で生産されている製品で、国外で飼育されている猫に合わせた食事量になっています。
飼育されている環境にもよりますが、日本で飼育されている多くの猫は屋内飼育であり、記載されている食事量より1〜2割減程度が適量です。
また、去勢手術をした猫は、活動量が落ちやすく肥満になりやすいため、去勢猫用のキャットフードや食事量を減らすなどの工夫をしましょう。
与える頻度
年齢 | 食事回数 | 食形態 |
0-3ヶ月 | 4-6回 | 母乳/ミルク/湯煎したキャットフード |
3-6ヶ月 | 3-4回 | キャットフード |
6-12ヶ月 | 2-3回 | キャットフード |
1-7歳 | 2回 | キャットフード |
生後3ヶ月程度までは、胃や消化器が小さいため、一度の食事量は少なく、回数を多くすることが望ましいです。
成長とともに、徐々に回数を減らし、成猫になった段階では2−3回/日程度が良いです。
1日の食事摂取量は同じでも、食事回数が少ないと、その分血糖値の上下が激しくなってしまい、肥満に繋がる恐れがあります。
自動給餌器などを利用して、規則正しい食生活をおくると、健康維持につながります。
ちょこちょこ食べる方が、スリムな体型を維持しやすいニャー
まとめ
食事に関する知識は、猫の健康維持には必要不可欠な知識です。
特にノルウェージャンフォレストキャットは、大柄な体格ですので、成長には適切なキャットフードの選びと与え方が重要です。
子猫期と成猫期で必要な栄養素の量が異なるため、愛猫の年齢や成長段階に合わせたキャットフードを選びましょう。
定期的な健康チェックや適切なケアを行い、愛猫の健康維持に役立てば幸いです。