猫は「高い場所に身を置く」習性がありますが、なぜだかご存知でしょうか?
猫は元々狩りをする生き物なので、高い場所から周囲を見渡して獲物を探したり、外敵から身を守るために高い場所を好むと言われています。
キャットタワーは、その習性に合わせた最適な環境を作ってくれたり、また、高い場所に登ることで運動を促してくれる、重要な飼育用品の一つです。
現在、キャットタワーはさまざまな商品が展開されており、飼育している猫に適した商品を探し当てるのは大変なものです。
そこで本記事では、ノルウェージャンフォレストキャットのような、大型猫に最適なキャットタワーの特徴や種類、その選び方について紹介していきます。
猫の運動不足を解消しストレスを軽減したり、リラックスして過ごせるような、あなたの飼い猫にとって適切なキャットタワーを選んであげましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットとは?
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェー生まれの大型の猫種で、寒さから身を守るために体が二重層の長毛で覆われており、大きな耳と目が特徴です。
また、ノルウェーの厳しい寒さや環境に適応できるよう、大きく発達した骨格と筋肉をもっています。
その美しい被毛と優れた狩猟能力から、北欧地域では広く愛されており、日本でも人気の高い猫種です。
キャットタワーが必要な理由
猫は「高い場所に身を置く」習性があり、狩猟本能の一つとして、獲物を探したり、外敵から身を守るために高い場所に登ります。
キャットタワーは、猫が自分のテリトリーを確保し、安心して過ごせる場所を提供することができ、また、猫が健康を保つための運動スペースを作ることができます。
猫は、運動不足になるとストレスを感じてしまうため、キャットタワーで運動することでストレスを解消することができます。
さらに、キャットタワーには、猫が爪とぎがついているものもあり、爪を研いで自分自身をリラックスさせることができます。
キャットタワーのメリット・デメリット
猫を飼育している方の7〜8割の方は、キャットタワーを設置していると言われています。
飼い主と共に長く生活するには、お互いに適した環境を作ることが大切です。
キャットタワーの特徴をよく理解した上で、導入を検討をしましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
高所にパーソナルスペースを作ることができる 運動する場所を作ることができる ベッドや爪とぎをする場所がある | 設置スペースが必要 転倒の危険性がある 高価 |
高い場所は落ち着くニャー
キャットタワーのメリット
高所にパーソナルスペースを作ることができる
高い場所にパーソナルスペースを作ることができるため、猫にとってリラックスできる環境を提供してあげることができます。
猫は高い場所から周囲を見渡し、身の安全を確保しようとします。
キャットタワーを設置することで、習性を満たすことができ、猫が自分のテリトリーを確保し、安心して過ごせる場所を提供することができます。
猫が自由に運動できる場所を作ることができる
屋内飼育では、必要な運動量を確保することが難しく、ストレスが溜まってしまいます。
ですが、キャットタワーには段差や斜面などが設けられており、屋内環境でも運動量を確保しやすくなり、運動することでストレスを解消することができます。
走り回ることも運動にはなりますが、段差などの上り下りのほうがより運動になり健康維持に繋がります。
ベッドや爪とぎをする場所がある
猫は狩りをする生き物であり、するどい爪を維持するために、爪を研ぐ習性があります。
また、気分転換をしたりリラックスするためにも爪を研ぐと言われています。
キャットタワーに上り、ベッドがあったり爪を研ぐことができると、よりパーソナルスペースとしての役割が際立ち、安心して生活することができます。
キャットタワーのデメリット
設置スペースが必要
キャットタワーは、広いスペースを必要とするため、小さな部屋には向かない場合があります。
ノルウェージャンフォレストキャットような大型猫は、キャットタワーも大きいものが適しているため、より広い設置スペースが必要になります。
転倒の危険性がある
キャットタワーが高いほど、倒れる危険性も増します。
ですが、突っ張り型のキャットタワーは、その危険性は少ないため、それほど大きなデメリットにはならないでしょう。
高価
製品の素材や大きさなどによって価格はさまざまです。
ですが、ノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫に適したキャットタワーは、大きなキャットタワーが適しているため、高価な製品が多くなります。
安価な製品は、小さな製品が多く、素材によっては劣化が早くなってしまうため、買い換えが必要なことがあるかもしれません。
高価な製品は、長期間使用できる事が多いため、結果的にはコスパが良いとも言えるでしょう。
設置スペースの確保は必要ですが、猫の健康維持やストレス解消のためには設置することをおすすめします。
高さがある製品が多いですが、固定性や安定性が高い製品を選択すれば、安全に使用することが可能です。
キャットタワーの種類
キャットタワーには、床にそのまま置く「据え置き型」と天井に固定する「突っ張り型」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解して購入を検討しましょう。
据え置き型 | 突っ張り型 | |
---|---|---|
高さ | やや低い | 高い |
設置スペース | 広いスペースが必要 | 省スペースで設置可 |
設置場所 | 場所を選ばない | 天井の素材によっては設置不可 |
設置方法 | 簡単 | 難しい |
安定性 | 多頭飼いは物足りないかも | 抜群 |
価格 | 安価な製品も多い | 高価な製品が多い |
どちらの製品も一長一短ですので、自分の飼育環境に製品を選びましょう。
具体的な製品の選び方を紹介するニャー
ノルウェージャンフォレストキャットに適したキャットタワーは?
「据え置き型」「突っ張り型」のどちらのキャットタワーでも、飼育するには問題ありません。
じゃあ、何を基準に選んだらいいのかな?
こういうところを気にして、自分に合ったものを選ぶニャー
大きさ
いちばん重要な要素と言ってもいいのが、大きさです。
大型の猫種であるノルウェージャンフォレストキャットは、その身体を作り上げたり、健康を維持するには適度な運動が必要です。
大きいキャットタワーは、猫が自由に動けるスペースが多く、ストレスを感じることが少なくなり。また、必然的に背が高い商品が多いので、そこも大きなメリットになります。
今後、多頭飼いを検討している方や、既に多頭飼いしている方にも、大きいキャットタワーは最適ですので非常におすすめです。
ノルウェージャンフォレストキャットは大型の猫種ですので、体格に合わせた商品を選びましょう。
安定性
ノルウェージャンフォレストキャットのオスは、体重が8kg程度まで大きくなることもあります。
そのため、頑丈で安定性の高いキャットタワーを選択することが重要です。
具体的には、キャットタワーの土台は大きくて重量感があるもの、また、支柱は太くて本数が多い商品が望ましいでしょう。
不安定なキャットタワーでは、登ることを躊躇してしまったり、そもそもパーソナルスペースとして利用しなくなってしまいますので、注意しましょう。
高さ
ノルウェージャンフォレストキャットに限りませんが、キャットタワーの背が高ければ高いほど、猫には居心地が良いものです。
「突っ張り型」キャットタワーの方が、背が高い商品が多いので、高さを重視するのであれば「突っ張り型」がおすすめです。
ですが、背が高いキャットタワーは必然的に段数が多くなるため、シニア猫など、段差昇降が大変な猫には斜面や階段がついている商品がおすすめです。
おじいちゃんになった時でも使いやすいといいニャー
キャットタワー購入時の注意点
「据え置き型」「突っ張り型」のどちらのキャットタワーにしても、設置場所を取るというデメリットがあります。
どうしても広いスペースを必要とするため、小さなアパートや部屋には向かない場合があります。
また、高さがあるため、転倒の危険性があるという点も注意が必要です。
飼育環境、猫の成長に合わせて、設置場所、高さをよく検討して購入しましょう。
- 購入前に、設置場所、高さを検討しよう
- 猫の成長を考えて購入しよう
ノルウェージャンフォレストキャットにおすすめのキャットタワー5選
では、具体的にどのようなキャットタワーの商品があるのでしょうか?
ノルウェージャンフォレストキャットにおすすめのキャットタワー5選をご紹介します。
【据え置き型】キャットタワーStadium Sクラスモデル
全高194cmの据え置き型の大型キャットタワーです。
据え置き型の中でも、高さ・安定性に優れたキャットタワーで、ノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫はもちろん、多頭飼いの方にもおすすめの商品です。
ファブリック素材でできており、ノルウェージャンフォレストキャットのような長毛種でも毛が絡みにくく、お手入れが簡単です。
また、通気性にも優れているため、夏場でも過ごしやすい環境を提供してくれます。
段差が低いため、シニア猫でも昇降しやすく、長期的に使用が可能であるため、非常におすすめの商品です。
【突っ張り型】つっぱりキャットタワー Sクラスモデル
最大全高249cmの突っ張り型キャットタワーです。
ノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫にも余裕がある設計で、突っ張らなくても独立できるほどの安心設計の商品です。(必ず突っ張って使用してください)
ハンモックやクリアボウルヘッドが付属しており、猫の姿を確認して楽しめる設計になっています。
また、木製素材でインテリアに馴染みやすく、大型でありながら存在感をだすことなく設置が可能です。
木製素材のため、お手入れもしやすく清潔な環境を提供できるキャットタワーです。
【突っ張り型】SUMIKA New 突っ張り型 木製 キャットタワー
突っ張り型のキャットタワーで、最大250cmで高さと安定に非常に優れた商品です。
最大の特徴は、ベッドスペースやハンモックなどのオプションパーツが豊富で、猫に合わせたオリジナルのキャットタワーを作ることができます。
カスタマイズ性が高いことは、猫の成長段階に合わせた環境を提供することができるため、長期的な使用が可能になります。
また、今後新たに猫をお迎えし、多頭飼いするときも、カスタマイズ性が高いとキャットタワーを買い換える必要がありません。
どんな環境にも適応できる、ハイエンドモデルのキャットタワーです。
【据え置き型】ハピネコ STRONG CAT TOWER
各台座、パーソナルスペースが非常に大きくゆったりと設計された、据え置き型のキャットタワーです。
据え置き型にもかかわらず、全高195cmと非常に大型で土台も大きく安定性に優れています。
パーソナルスペースも多彩で、隠れ小屋やハンモック、幅広の台座などさまざまあり、猫の気分に合わせて使い分けができます。
ファブリック素材でできているため、オールシーズン過ごすことができ、快適な生活環境を提供してくれるでしょう。
【突っ張り型】ハピネコ BOWL CAT TOWER
突っ張り型タイプの全高253cm、横幅110cmの超大型キャットタワーです。
その名の通り、クリアボウルが複数設置されており、ボウルにおさまる猫のかわいい姿を眺めることができます。
クリアボウル以外にもパーソナルスペースが非常に多く、多頭飼いにも適した商品です。
段差も1段1段が低く設計されており、シニア猫でも問題なく使用できます。
また、木材でできているため、お手入れも簡単で、常に清潔な環境を提供してあげることができるでしょう。
キャットタワーの中では高価な商品ではありますが、多機能・高性能で、長期的に使用可能であるため、コスパの良い商品と言えるでしょう。
まとめ
ノルウェージャンフォレストキャット用キャットタワーの必要性や種類について解説しました。
キャットタワーは、猫の運動不足を解消しストレスを軽減するために重要なアイテムです。
また、ノルウェージャンフォレストキャットに合わせたキャットタワーの選び方や、おすすめのキャットタワーについても紹介しました。
ノルウェージャンフォレストキャットと一緒に、快適で健康的な生活を送るために、ぜひキャットタワーを導入してみてください。