猫のトイレはさまざまな商品が展開されていますが、どのように選んだらいいか迷ったことはありませんか?
猫のトイレには、さまざまなのタイプのものがあり、また、トイレによって管理方法も大きく異なるため、飼育環境に合わせたトイレ選びをすることが重要です。
ノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫は、他の猫種と同じようなトイレを選んでしまうと、病気やストレスの原因になりかねません。
そこで、この記事ではノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫には、どのようなトイレを選べばいいのか、また、トイレに合わせた猫砂もご紹介します。
初めてノルウェージャンフォレストキャットを飼う方や、トイレ選びで悩んでいる方は必見です。
ノルウェージャンフォレストキャットにあったトイレの選び方
ノルウェージャンフォレストキャットのトイレを選ぶ際には、以下のポイントを考慮する必要があります。
- サイズを選ぶ
- 掃除のしやすさを考える
- 防臭効果を考慮する
- 置き場所を考える
- 素材を選ぶ
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
1. サイズを選ぶ
猫のトイレは、体長の1.5倍の大きさが適していると言われています。
なぜなら、猫はトイレをする前にグルグルとその場を回る習性があるため、猫の体長ピッタリのトイレだと狭くてストレスの原因になってしまいます。
その場で、360°グルっと回れて、無理のない姿勢で排泄ができるような、大きなトイレを準備してあげましょう。
また、猫がトイレに入る際に、入り口が大きく開いていることも重要です。
ノルウェージャンフォレストキャットは大型猫ですので、できる限り大きいサイズのトイレを購入しましょう。
2. 掃除のしやすさを考える
猫はキレイ好きな生き物です。
トイレが汚れていると、ストレスを感じてしまい健康に被害を及ぼす可能性がありますので、トイレは定期的に清掃する必要があります。
パーツが少ない製品を選ぶと掃除がしやすく、清潔な環境を整えやすいです。
特に、フルカバータイプのトイレは、パーツが多いため、掃除が大変になりがちなので、簡単に分解できるトイレを選ぶことをおすすめします。
3. 防臭効果を考慮する
猫と飼い主の双方に問題となるのが、ニオイです。
ニオイは飼い主にとって不快になりますが、長時間ニオイが残るとキレイ好きな猫にとっても大きなストレスになります。
ニオイを抑えるためには、排泄物を定期的に捨てる必要がありますが、システムトイレや全自動トイレは、防臭効果が非常に優れています。
また、猫砂にも防臭効果が高い製品もありますので、トイレと猫砂の両面で防臭対策をすると良いです。
4. 置き場所を考える
ノルウェージャンフォレストキャットのような大型猫のトイレは、必然とサイズが大きくなるため、購入前に予め置き場所を決めておくことが大切です。
ストレスを感じさせないような静かな場所が適しており、また、トイレを清潔に保ちやすくするため、お手入れがしやすいよう、周りには他の家具などを置かないような工夫も重要です。
また、よくある事例として、猫のトイレと食器を近くに置くのを見かけますが、トイレのそばでの食事はストレスになります。
猫用品を一箇所にまとめたい気持ちは分かりますが、目的ごとに使用場所をしっかりと分けて配置してあげましょう。
5. 素材を選ぶ
トイレの素材には、プラスチック、ステンレスなどがありますが、中でもプラスチック製品がおすすめです。
多くの製品はプラスチック素材で作られており、お手入れもしやすく、丸洗いが可能です。
一方、ステンレス製のトイレは、汚れが落としやすく、ニオイがつきにくいというメリットがあります。
また、重さがあり安定感がありますが、それがデメリットにもなり、掃除をするなど移動時に不便さを感じてしまういかも知れません。
素材によって、トイレの耐久性やお手入れのしやすさが異なるため、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
トイレの種類
現在、猫のトイレは大きく分けて5種類の製品が展開されています。
- フルカバータイプ
- ハイタイプ
- ロータイプ
- システムトイレ
- 全自動タイプ
トイレだけでもこんなに種類があるんだ!
ボクに合うものをちゃんと選んでニャー
フルカバータイプ
フルカバータイプのトイレは、フタが付いているので、猫が排泄物をする際には、完全にトイレの中に入ることができます。
排泄を見られることを嫌がる猫や、猫砂の飛散やニオイ漏れが気になる飼い主さんにもぴったりの商品です。
室内に置いていても、フルカバーであることでトイレの存在感を薄くしてくれる効果もありますので、他のインテリアとの相性が良いのもメリットです。
ただし、トイレ自体のパーツが多いため、掃除が大変になったり、中を覗かないとオシッコやウンチをしたかどうかがわからないため、やや管理がしにくい点がデメリットです。
メリット | デメリット |
---|---|
排泄を見られなくて済む 猫砂が飛散しない ニオイが気になりにくい トイレの存在感を薄くしてくれる | 掃除が一手間多くなる オシッコやウンチをしたか分かりづらい |
ハイタイプ
トイレの壁が高く、排泄を見られにくい構造になっています。
フルカバータイプと違い、上部は空いているため、オシッコやウンチをしたかどうがが一目で分かるため、管理がしやすいことが特徴です。
また、壁が高いことで砂かきをしても砂が飛散しにくいため、掃除もさほど大変にはなりません。
ですが、フルカバータイプと比較するとニオイは防ぎにくいため、ニオイが気になる方は防臭効果のある猫砂を準備すると良いでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
排泄を見られにくい トイレ砂が飛散しにくい オシッコやウンチをしたか一目で分かる | ニオイは防げない 必要に応じて防臭対策が必要 |
ロータイプ
このタイプのトイレは、壁が低いことで出入りが簡単で、子猫やシニア猫でも使用することができるため、生涯に渡って利用できます。
ハイタイプと同様に、管理がしやすくお手入れも簡単です。
ただし、ニオイは防げないため防臭対策が必要で、砂かきをすると猫砂が飛散しやすいため、こまめな掃除が必要になることが欠点です。
メリット | デメリット |
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出入りがしやすい 子猫やシニア猫でも使用できる 生涯使用でき、買い替えの必要がない | ニオイが防げない 必要に応じて防臭対策が必要 猫砂が飛散しやすい |
システムトイレ
システムトイレは、猫砂とトイレの底にあるシートを使い、排泄物を分離するタイプのトイレです。
都度、排泄物を片付けなくてもよいため、管理やトイレのお手入れが簡単で、外出が多い飼い主さんにおすすめです。
また、フルカバータイプのトイレとは異なり、パーツが少ないため、掃除がしやすいというメリットもあります。
ですが、猫砂とシートの2つを準備する必要があり、他のトイレと比較するとランニングコストがやや高いというデメリットを踏まえて、購入を検討しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
排泄物の片付け頻度が少なくて済む お手入れが簡単 外出が多い飼い主に向いている | 猫砂とシートの2つのセッティングが必要 他のトイレと比較してランニングコストが高い |
全自動タイプ
オシッコやウンチをすると、機械が自動的に感知し、すべて自動で処理をおこなってくれる最先端のトイレです。
さらに、機械が排泄物の量や回数などを数値化し健康管理まで行ってくれる、外出が多い飼い主さんには非常におすすめできる製品です。
スマートフォンと連携ができ、外出先から遠隔操作が可能であったり、健康状態をアプリで一覧することもできます。
多頭飼いしている方にも便利で、猫の体重を自動で感知し、猫の個別記録を算出してくれるため、複数トイレを準備する必要がないのも大きなメリットです。
その他のトイレと比較して圧倒的に高価であることが欠点ではありますが、健康管理するには非常に便利で、お手入れも簡単ですので、非常おすすめできる製品です。
また、機種によって使用できる猫砂が決まっているため、対応している猫砂を選ぶよう注意しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
全自動で排泄物を処理してくれる トイレの回数や量を自動で管理してくれる 多頭飼いでも対応可能で、猫ごとに個別に記録してくれる お手入れが簡単 | 価格が高い 使用できる猫砂が決まっている |
猫砂の選び方
猫砂と言っても素材はさまざまあり、種類によって管理方法や価格が異なります。
大きく分けて、以下の5つのタイプの猫砂があります。
- 紙タイプ
- おからタイプ
- シリカゲル
- 鉱物タイプ
- 木タイプ
ここからは猫砂の種類やその特徴、注意すべきポイントについて解説します。
紙タイプ
パルプを原料にした紙タイプの猫砂は、非常に軽く管理が簡単な猫砂で、オシッコをした時に固まり、トイレに流すことができます。
また、オシッコの色を確認することができるため、健康管理にも適しています。
ですが、砂かきをすると埃っぽくなり舞ってしまうため、フルカバータイプのトイレに適しています。
オシッコが固まるよう凝固剤などの化学薬品が使用されているため、異食癖がある猫は注意が必要です。
- 猫砂が固まり、トイレに流せる
- 砂かきをすると舞うため、フルカバータイプのトイレにおすすめ
- 異食癖がある猫は注意が必要
おからタイプ
大豆の擦りかすからできているおからタイプの猫砂は、食べ物が原材料であるため、安全性が非常に高い猫砂です。
一粒一粒が大きいため、砂かきをしても飛び散りにくく、掃除も比較的簡単です。
オシッコをしたあとは固まり、トイレに流すことができる製品が多いため、管理もしやすいことが特徴的です。
ただし、他の猫砂と比較すると、固まるまでに少し時間がかかるため、すぐに片付けたい方には不向きかもしれません。
また、おからタイプの猫砂は独特のニオイがあるため、好みが分かれる猫砂でもあります。
慣れれば特に気になることはありませんが、一度使用してみてから継続利用するか検討してみると良いでしょう。
- 原料がおからなので、安全性が高い
- 砂かきしても飛び散りにくい
- 猫砂が固まり、トイレに流せる
- 固まるまで時間がかかる
- 独特のニオイがする
シリカゲルタイプ
乾燥剤に用いられるシリカゲルの猫砂です。
このタイプの猫砂は、ほとんどがシステムトイレ用の猫砂として用いられ、抗菌、消臭能力が極めて高いです。
シートと合わせて使用するため、交換が少なくて済む猫砂でもあり、管理が簡単で多くの方に使用されています。
他の猫砂と比較して、やや高価であり、異食癖がある猫には不向きですので、注意をして使用しましょう。
- ほとんどがシステムトイレ用として用いられる
- 抗菌、消臭能力が高い
- 交換頻度が少なくて済み、管理が簡単
- やや高価
- 異食癖がある猫には注意
鉱物タイプ
ベントナイト、ゼオライトという素材で作られた猫砂で、天然の砂に形状が近いため、猫によく好まれる猫砂です。
オシッコに反応してすぐに固まるため掃除が簡単で、また、抗菌、消臭能力にも優れている特徴をもっています。
形状の問題から、砂かきをすると周囲へ飛び散りやすいため、フルカバータイプのトイレにおすすめです。
デメリットとしては、重いこと、また、処理方法が各自治体によって異なるため、事前に確認しておく必要があることが挙げられます。
- すぐに固まり掃除が簡単
- 抗菌、消臭能力が高い
- 砂かきすると飛び散りやすいため、フルカバータイプのトイレにおすすめ
- 処理方法が各自治体によって異なるため、事前に確認が必要
- 機種によって使用できる猫砂が決まっている
木タイプ
おがくずやひのきなどが原料で作られており、軽くて安全性が高い猫砂です。
天然の木であるが故に、ニオイが良く、猫だけでなく飼い主にも好まれる製品です。
トイレに流すことはできませんが、木材ですので燃えるゴミとして処理することができるため、管理も簡単です。
デメリットは、固まりにくく掃除がしにくいことや、製品によっては固まりにくさを補うために鉱物(ベンゼナイト等)が含まれる場合がありますので、確認が必要です。
- 軽くて安全性が高い
- ニオイが良い
- 燃えるゴミに出せる
- 固まりにくく、掃除がしにくい
- 鉱物が含まれるものがあるため、確認が必要
どの組み合わせがおすすめ?
結局のところ、どの組み合わせが良いのかは、飼い主さんのライフスタイルに大きく左右されてしまいます。
飼い主さんのタイプ別に、おすすめの組み合わせをご紹介しますので、参考にしてみてください。
ハイタイプ+おからタイプ
おすすめポイント
①排泄物を見ることで健康管理がしやすい
②トイレに流せるので、部屋にニオイが残りにく
③砂かきしても猫砂が飛散しないので、掃除も簡単
システムトイレ+シリカゲルタイプ
おすすめポイント
①1回/月の猫砂交換と、1回/週のシート交換だけで良い
②シリカゲルは消臭効果が高いので、マメに管理をしなくてもニオイが残りにくい
全自動タイプ+鉱物タイプ
おすすめポイント
①排泄物や健康管理をすべて自動化できるため、外出が多くても管理しやすい
②全自動トイレに使用する猫砂は固まることが条件。機種によって対応している猫砂は異なるが、鉱物タイプの猫砂はほとんどの機種に対応可
FAQ
- トイレのお手入れは頻繁に行う必要がありますか?
-
猫が排泄物をするたびに、トイレの中に細菌が繁殖するため、衛生的なトイレを保つためには、定期的な清掃が必要です。1回/週 程度で猫砂をすべて交換、1回/月 程度でトイレを丸洗いしましょう。
- フルカバータイプのトイレは掃除が大変ですか?
-
フルカバータイプのトイレは、パーツが多いため、掃除が大変になりがちです。ただし、簡単に分解できるトイレを選ぶことで、掃除がしやすくなります。
- トイレの置き場所について、何か注意点はありますか?
-
トイレを置く場所は、猫のストレスを感じさせないような静かな場所に置くことが重要です。また、トイレ周りを清潔に保つことも大切です。トイレは、猫が排泄物をするたびに細菌が繁殖する場所でもあるため、清潔に保つことが必要です。
まとめ
ノルウェージャンフォレストキャット用のトイレを選ぶ際には、猫の大きさに合わせたトイレ、猫砂を選ぶことが重要です。
また、素材や掃除しやすさ、防臭効果なども考慮して、自分のライフスタイルに合ったトイレ、猫砂を選びましょう。
快適なトイレ環境を整えることで、愛猫との生活がより快適になること間違いありません。