ノルウェージャンフォレストキャットは、「飼育しやすい猫種ランキング」TOP5にランクインされるほど、人気の高い猫種です。
これからノルウェージャンフォレストキャットをお迎えしようと思っている方へ、お迎え手段やその特徴、準備する道具をご紹介していきます。
また、大型・長毛種の猫で、他の猫種とは異なった準備も必要ですので、特有の準備方法も併せてお伝えします。
ノルウェージャンフォレストキャットを迎える前に、必要な準備や注意点を把握し、猫との生活を快適に過ごしましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットのお迎え方法
ノルウェージャンフォレストキャットを迎える方法は、大きく分けて以下3つの手段があります。
- ペットショップからお迎え
- ブリーダーからお迎え
- 保護猫施設からお迎え
以下に、それぞれのお迎え方法の特徴をまとめていますので、自分にあったお迎え方法の参考にしてください。
ペットショップからお迎えするメリット
気軽に会いに行ける
ペットショップは、猫に気軽に会いに行ける場所の一つです。
猫選びは、一度会っただけではなかなか判断できない方が多いです。
ですが、ペットショップでは、猫ちゃんの様子を直接見たり、触れ合いながら、自分に合った猫を見つけることができます。
加えて、店員さんが丁寧にアドバイスをしてくれることで、飼うときのイメージが付きやすいです。
猫の性格や飼育方法など、気になることは何でも店員さんに相談しましょう。
さまざまな猫種に会える
ペットショップには、さまざまな猫種が揃っているため、他の猫種と比較することができます。
他の猫種と比較することで、より自分の飼いたい猫種の特徴を知ることができ、より良い選択に繋がるでしょう。
また、ノルウェージャンフォレストキャットを飼いたい、と思ってペットショップに行くと、思いがけない出会いがある場合もあります。
慎重に検討し、飼い主自身のライフスタイルや猫ちゃんとの関係性を考慮して選択することが大切です。
衛生管理が徹底されている
ペットショップで販売されている猫は、衛生的に良好な環境で飼育されています。
衛生管理が設定されていることで、さまざまな病気から猫を守ることに繋がります。
特に、子猫は感染症等にかかりやすいため、大きなメリットと言えるでしょう。
保証などのオプションが充実している
ペットショップでお迎えをすると、万が一の自体に備えた保証や、動物保険の加入手続きなど、さまざまなオプションに加入することができます。
もちろん、他の手段でお迎えをした場合でも、動物保険などに加入することはできます。
ですが、相談しながら適したオプションを利用できるため、初めて猫をお迎えする方は、ペットショップがおすすめです。
飼育用品などもまとめて購入できる
ペットショップには、猫の飼育用品やグッズをまとめて購入できる便利なサービスがあります。
例えば、猫のおもちゃやトイレ、フードなど、一度に必要なものをまとめて揃えることができ、手軽に準備ができます。
また、猫の健康管理に必要な医薬品やサプリメントも豊富に取り揃えています。
ペットショップには、猫の飼育に必要なすべての情報やアイテムを揃えることができるため、初めての飼い主さんにもおすすめです。
ペットショップからお迎えするデメリット
同猫種での選択肢が少ない
ペットショップではさまざまな猫種を取り扱っている反面、同じ猫種を複数取り扱っていることはあまりありません。
お迎えしたい猫種がすでに決まっている場合は、選択肢が限られてしまうため、自分にあった猫に出会えるチャンスが少なくなってしまいます。
「ノルウェージャンフォレストキャットを飼いたい!」と決めている方は、ブリーダーからお迎えするほうが選択肢が広がるかもしません。
価格が高い
ペットショップで猫をお迎えする場合、ブリーダーや保護猫施設と比較して価格が高くなる場合があります。
というのも、ペットショップは、ブリーダーやオークションを経て、各ショップへお迎えし、その後わたしたちに提供してくれるからです。
いわば、仲介手数料のようなものをプラスしてお迎えする必要があるため、一般的には高額になるケースがほとんどです。
ですが、ペットショップでのお迎えはたくさんのメリットがありますので、特に初めての飼い主さんには価格以上にメリットがあると言えるでしょう。
両親などの状況が分からない場合がある
ペットショップでは、猫がどのような環境で生まれ育ったのか、両親の健康状態、食事の質や運動量など、重要な情報が不明である場合があります。
例えば、猫の両親が健康でなかった場合、その子供も同じような健康問題を抱えている可能性があります。
そのため、ペットショップで猫をお迎えする場合、可能であれば提供元から情報を入手して、確認していただくことが望ましいです。
ブリーダーと比較して専門知識が少ない場合がある
猫がペットショップにいる期間は短く、ブリーダーと比較すると、猫の健康状態や性格などの情報は少ない場合が多いです。
ですが、一般的な猫のケア方法や飼い方については知っているでしょう。
その猫ちゃん個体ではなく、幅広く知識を得るには、気軽に行けるペットショップは最適です。
ブリーダーからお迎えするメリット
同猫種でも選択肢が多くなる
ブリーダーから猫を購入する場合、同じ猫種でも選択肢が豊富な場合があります。
血統や毛色、性格、健康状態などによって、さまざまな猫の種類が存在し、その中から自分に合った猫を選ぶことができます。
長い期間一緒に生活をする、新しい家族の一員をお迎えするには、選択肢が多いというのは非常に大きなメリットとなるでしょう。
ペットショップと比較して安価で購入できる
ブリーダーから猫をお迎えする場合、ペットショップと比較して価格が安い場合がほとんどです。
ペットショップのデメリットでお伝えしたとおり、ブリーダーはペットショップに猫を提供しています。
そのため、ブリーダーと飼い主が直接やり取りすることで、仲介手数料を省くことがでるため、お迎え時の費用を抑えることができます。
飼育環境や性格、健康状態を把握できる
ブリーダーと直接やり取りすることで、猫が生まれ育った環境をや状態を細かく把握することができます。
また、猫の性格や健康状態についての情報を把握することができるため、自分に合った猫を選ぶことができます。
さらに、ブリーダーは猫の育て方や注意点についてもアドバイスしてくれます。
猫は長い時間を一緒に過ごす家族の一員であるため、選ぶ際には慎重に考えることが大切です。
相談に乗ってもらえる
ブリーダーから猫を購入する場合、猫の健康状態や世話の仕方、食事の管理など、様々な相談ができることがあります。
また、ブリーダーは猫の繁殖についても詳しく知っているため、将来的に繁殖を行う場合にはアドバイスを受けることができます。
さらに、ブリーダーは猫の種類についても詳しく知っており、購入する際には自分に合った種類を選ぶことができます。
しかし、ブリーダーから猫を購入する場合には、よく調べて信頼できるブリーダーであるかを確認することが重要です。
ブリーダーからお迎えするデメリット
猫種の選択肢が少ない
ブリーダーから猫をお迎えする場合、ペットショップと比較して、猫種の選択肢が少ない場合があります。
そのため、どの猫種をお迎えするか悩んでいる場合や、他の猫種と比較してお迎えを検討したい場合は、ペットショップの方が適していると言えます。
気軽に見ることができない
ブリーダーからお迎えする場合は、まずブリーダーと連絡を取り、その上で猫に会いに行くため、ペットショップと比較すると、気軽に見ることができません。
ブリーダーは、猫たちの健康に配慮しているため、訪問に制限がある場合も多いのです。
しかし、その制限がお迎えする猫の健康や品質に直接影響を与えるため、ブリーダーとのやりとりは非常に重要です。
猫を購入する前に、ブリーダーとのコミュニケーションを大切にし、猫が健康であることや、必要な情報を得ることが重要です。
保護猫施設からお迎えするメリット
費用が抑えられる
保護猫施設からの猫のお迎えは、一般的にペットショップやブリーダーからの猫よりも費用が低い傾向があります。
保護猫施設では、さまざまな理由で飼育が困難になった猫を保護・飼育しており、新たな里親を探しています。
保護猫施設から猫をお迎えする場合は、一般的には、譲渡金を数万円お支払いします。
譲渡金は、そういった団体が活動継続するための、活動資金になりますので、お迎えする猫のみならず、保護猫を救うための社会活動にもなります。
慣らし期間で飼った後のイメージが付きやすい
保護猫施設から猫を購入する場合、まずは自身が里親になれるかどうか、「慣らし期間」というものが存在します。
慣らし期間の経過を踏まえ、保護施設の方が総合的に判断をし、お迎えの可否を判断します。
実際にお迎えをして飼育し、猫と生活することで生活イメージを付けることができることは、お迎えするにあたり、大きなメリットになるでしょう。
保護猫施設からお迎えするデメリット
種類が選べないことがほとんど(雑種が多い)
保護猫施設から猫をお迎えする場合、希望する猫種に出会えることは稀です。
しかし、さまざまな生育環境や猫種に出会えるため、新しい家族として迎える猫を選ぶのはとても楽しいものです。
お迎えするにあたり審査がある
新しい家族の一員として、望ましい飼育環境を提供できるかどうかの審査があります。
審査は、猫が幸せな人生を送るために必要であり、飼い主と猫の双方が幸せな関係を築くためにも重要です。
審査の結果、飼い主と猫のマッチングがうまくいくように、施設側からアドバイスやサポートを受けることもできます。
病気を抱えている場合がある
保護猫が飼育されていた環境が良くなかった場合、病気を抱えている可能性があります。
そのため、保護された猫には、健康状態をチェックする必要があります。
また、猫の性格や過去の経験が分からなかったり、トラウマを抱えている場合があります。
保護猫を新しい家庭に迎え入れる場合、猫の性格や過去の経験を理解し、猫にとって快適な環境を提供することが重要です。
希望する猫がいない場合がある
保護猫施設から猫をお迎えする場合、猫の数が限られているため、希望する猫を見つけるのに時間がかかる場合があります。
自分のお迎え条件にあった猫に出会える確率は非常に低いため、出会えたときは積極的にアプローチをしていきましょう。
以上が、猫をお迎えする方法についてのメリット・デメリットです。
猫を飼う前に、自分に合った猫を選ぶためにも、各方法の特徴を理解し、慎重に選ぶようにしましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットのお迎えに必要な飼育用具
猫を迎える際には、いくつかの飼育用具が必要になりますが、ノルウェージャンフォレストキャットは大型、長毛種の猫ですので、見合った道具の選択が重要です。
「絶対に必要な飼育用品」「あると便利な飼育用品」を挙げました。
絶対に必要な飼育用品
- キャットフードと食器
- 給水器
- トイレ用品
- ブラシ
- 爪切り 爪とぎ
- キャリーバック
あると便利な飼育用品
- キャットタワー
- ケージ
- おもちゃ
- 消臭グッズ
- ロールクリーナー
これらの飼育用品が必要になります。
とは言っても、飼育用品はさまざまなブランドがさまざまな製品を展開しています。
そのなかでも、特にどういった点に注意しながら商品選びをすればよいか、お伝えしていきます。
絶対に必要な飼育用品の選び方
キャットフードと食器
ノルウェージャンフォレストキャットは、他の猫種と比べると、ゆっくり時間をかけて成長していきます。
大型で筋肉質であり、肉食であるため、動物性たんぱく質が多く含まれた商品を選ぶと良いでしょう。
また、長毛種であるが故の問題として、「毛球症」にかかりやすい猫種です。
「毛球症」とは毛づくろいをするときに、毛を飲みこんでしまい、胃の中で毛球が大きくなり、その結果、嘔吐を繰り返してしまう病気です。
これにより、食欲不振、嘔吐、下痢、逆流性食道炎などを引き起こしてしまいます。
ですので、毛球を排泄しやすいよう、食物繊維が多く含まれた商品を選ぶことも大切です。
キャットフードは、一般的に猫種に合った製品や、年齢に合った製品が展開されていますので、参考にしながら選んでください。
食器選びは、食器に高さや角度がついて食べやすいものが適しています。
猫は口から胃が一直線になっており、高さがついていないと吐き出してしまったり、飲み込みにくい姿勢になってしまいます。
ノルウェージャンフォレストキャットは大型の猫ですので、高さや角度がないと、他の猫種と比較して、より頭を下げて窮屈な姿勢で食べることになってしまいます。
食べにくい姿勢が続くと、吐き出してしまったりと、食事摂取量が減ってしまいかねないので、食器選びも非常に重要なポイントです。
給水器
給水器も食器選びと同様に、高さと角度がついているものが良いでしょう。
食器も同様ですが、猫は水を飲むときや食事をするときは、猫ひげが邪魔にならないよう筋肉を使っています。
給水器が小さいと飲み疲れが生じてしまうので、大きな給水器を選択しましょう。
循環式の給水器は、大きい製品が多いので、循環式がおすすめです。
トイレ用品
トイレは猫の体長の1.5〜2.0倍程度の大きさを選ぶことが良いとされています。
ノルウェージャンフォレストキャットは時間をかけて成長し、成猫では非常に大きくなります。
始めに小さなトイレを購入してしまうと、あとで買い替えが必要になることもありますので、あらかじめ大きなトイレを買うと良いでしょう。
ブラシ
ノルウェージャンフォレストキャットは、長毛種で毛球症に十分注意が必要な猫種で、ブラシは病気を防ぐために重要な飼育用品です。
毛球の発生予防には、スリッカータイプのブラシが非常におすすめです。
また、ダブルコートの猫種で換毛期には、非常に多くの毛が生え変わります。
そのときには、トップコートはそのままに、アンダーコート用のブラシがあると非常に便利ですので、二種類準備することをおすすめします。
爪切り 爪とぎ
野生の猫は、自然界の中で爪とぎをするため、爪があまり伸びませんが、自宅で猫を飼う場合は、爪とぎをする機会が少ないため、必須用品です。
猫は爪切りをする習慣がそもそもありませんので、非常にストレスがかかります。
ストレスを極力軽減するために、静音性の高い、ギロチンタイプの爪切りがおすすめです。
キャリーバック
キャリーバックは通院などの移動時は必須です。
お迎えしたばかりの子猫は、ワクチン接種が必須ですし、初めて飼う方は、トラブルに自分で対処するのは難しいため、何かと動物病院に連れていくことが多いものです。
ノルウェージャンフォレストキャットは、長毛種ですので、出入り口が扉タイプのものを選びましょう。
チャックタイプのもの選んでしまうと、毛が挟まってしまい、猫を傷つけてしまうため注意が必要です。
あると便利な飼育用品の選び方
キャットタワー
ノルウェージャンフォレストキャットは大型且つ活発な性格で、高い場所で遊ぶのが大好きです。
段数が多い製品や、くつろぎスペースが大きな製品を選ぶと、快適な生活を送ることができます。
また、多頭飼いを検討している場合にも、大きなキャットタワーは有用ですので、導入してみるのもいいでしょう。
ケージ
猫を室内で飼う場合は、放し飼いであることが一般的ではありますが、来客やお留守番など、時にケージを必要とすることがあります。
また、生後すぐに放し飼いをしてしまうと、さまざまな危険があったり、異食などのトラブルが起こりやすいため、ケージでの飼育が望ましいです。
ノルウェージャンフォレストキャットは、オスの場合、体長50〜60cm、体重は最大9kgほどになる場合もありますので、大きさと耐荷重に十分注意して選択しましょう。
おもちゃ
室内で飼う場合は、運動量が減り体重が増えてしまうことが多いです。
特に、大型種のノルウェージャンフォレストキャットは、他の猫種と比較しても、より運動量が必要になります。
おもちゃには、さまざま種類がありますが、ひとり遊びできるものと、飼い主と遊べるもの2種類あると、猫とコミュニケーションが図れて良いでしょう。
消臭グッズ
猫は全般的に匂いませんが、排泄物は匂いが強いことがほとんどです。
排泄物の匂いは、猫、人間にとってお互いに不快になりますので、消臭グッズがあると良いです。
ただし、消臭グッズの匂いが強いと、猫にとっては縄張りを荒らされたと勘違いしてしまいますので、無臭タイプを選択しましょう。
ロールクリーナー
ロールクリーナーと言われると、ピンとこない方もいるかもしれませんが、いわゆる、「コロコロ」です。
長毛種のノルウェージャンフォレストキャットの大きな問題の一つになるのが、抜け毛です。
部屋中に抜け毛が落ちますし、衣類にも付着するため、ロールクリーナーがあると非常に便利です。
抜け毛は飼い主だけでなく、相手にも影響を与えてしまうものです。
世の中には猫アレルギーの方がたくさんいますので、外出時はロールクリーナーを使用してから出かけましょう。
その他に準備すること
飼育スペースの確保
ノルウェージャンフォレストキャットは大きな体格で、活発な性格を持つため、広いスペースを十分に確保することが重要です。
居場所を自由に移動できるようなレイアウトを設計してあげましょう。
獣医の選定
これはどの猫種であっても必要なことですが、ノルウェージャンフォレストキャットは毛球症の発症にも気をつけなければなりません。
自宅の近くに、動物病院があるかどうか、また、診察可能な時間や曜日を調べておき、緊急時でも対応できる病院があることが望ましいです。
まとめ
ノルウェージャンフォレストキャットを迎える際には、さまざまな準備が重要です。
お迎え方法の手段や特徴を知ることで、ご自身にあった猫選びが可能になります。
また、飼育用具に関する知識も、猫を迎えるにあたって重要なものです。
お迎えしたその日から、新しい家族の一員として猫との生活がスタートします。
長期的な飼育計画をもち、猫の健康を維持するための準備をしっかりと整え、お互いに快適な生活を送ることができるようにしましょう。